HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 51803 Content-Type: text/html ETag: "d1e4f-18b3-4d8fecc7bcf0e" Expires: Thu, 28 Mar 2013 23:21:09 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 28 Mar 2013 23:21:09 GMT Connection: close プロ野球開幕 今季も劇的な戦いを見たい : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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プロ野球開幕 今季も劇的な戦いを見たい(3月29日付・読売社説)

 プロ野球がきょう、開幕する。今季はどのチームが頂点に立つのか。秋まで興味は尽きない。

 セ・リーグでは、巨人が、V9を達成した1973年以来となる連続日本一に挑む。補強で戦力アップを図った阪神など、他のチームがどう巻き返すかがポイントとなる。

 パ・リーグでは、日本ハムが連覇を目指す。それに立ちはだかるのは、どのチームか。新たに就任したロッテの伊東勤監督、オリックスの森脇浩司監督の采配も見所の一つだろう。

 ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)に出場した「侍ジャパン」のメンバーが、各チームの核となり、しのぎを削る。大舞台で戦った経験を生かし、野球界を牽引(けんいん)してもらいたい。

 今季も各チームには、有望な新人が多数、入団した。

 中でも、注目されるのが、日本ハムの大谷翔平選手だ。投手と野手の“二刀流”を目指すという。大成すれば、極めて珍しいケースだ。オープン戦では、投球、打撃とも非凡な才能を見せた。

 即戦力として期待される巨人の菅野智之投手、阪神の藤浪晋太郎投手らからも目が離せない。

 プロ野球を取り巻く状況は、依然として厳しい。

 セ・リーグの昨季の入場者数は1試合平均2万7293人で、前年より0・02%の微減、パ・リーグは2万2175人で2・0%減少した。12球団のうち7球団で実績が前年より落ち込んだ。

 各チームは、多くの人が「球場で観戦したい」と思うような白熱した試合を展開し、ペナントレースを盛り上げてほしい。

 両リーグとも、今季は「3時間半ルール」を撤廃する。

 「試合時間が3時間半を超えた場合、新しい延長回に入らない」とする特別ルールは、2011年の東日本大震災で電力事情が悪化したことに伴い、節電対策として実施されてきた。

 これにより、10年には16試合だった引き分けが、11年に56試合、12年には74試合に急増した。

 引き分けに持ち込むため、投手が再三、走者にけん制球を投げるなど、露骨な時間稼ぎが目立ち、ファンをがっかりさせた。撤廃は妥当な判断と言える。

 今季は時間無制限の延長十二回制に戻るとは言え、節電への配慮は必要だ。だらだらと長引く試合では、観客も飽きてしまう。投手交代の時間を短縮するなど、各チームは引き続き、試合のスピードアップに努めてほしい。

2013年3月29日01時38分  読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。

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