HTTP/1.0 200 OK Server: Apache/2 Content-Length: 70548 Content-Type: text/html ETag: "14669d6-1c71-82f338c0" Cache-Control: max-age=1 Expires: Tue, 19 Mar 2013 23:21:06 GMT Date: Tue, 19 Mar 2013 23:21:05 GMT Connection: close 朝日新聞デジタル:天声人語

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 自動車レースのF1は、機械と人間が限界に挑むスポーツである。両者の「呼吸」がわずかでもズレると、リタイアではすまない悲劇を招く。4歳でハンドルを握った天才も例外ではなかった▼1994年5月のサンマリノ。アイルトン・セナは高速コーナーで壁に激突し、不帰の人となる。享年34。彼の41回の優勝のうち、実に32回がホンダ製エンジンでの勝利だった。すでにF1から撤退していた同社だが、ゆかりのマシンを展示して「音速の貴公子」を悼んだ▼ホンダが再び、F1エンジンの開発を始めたという。4度目の挑戦である。英国の名門チーム、マクラーレンに提供する話もあり、セナを擁して無敵を誇った「マクラーレン・ホンダ」の復活があるかもしれない。白と赤のマールボロカラーを思い出す▼ホンダが知り尽くすサーキットでの栄光と挫折は、市販車の開発に生かされる。来季からすべてのF1マシンが載せる小排気量ターボエンジンの技も、環境対策などに活用できるらしい▼セナが「日本の父」と慕った本田宗一郎は、自ら出場するほどのレース好きだった。半世紀も前に「クルマはレースをやらなくては良くならない」と断じている。この会社に脈打つ激走への情熱は、時を得て、間欠泉のように噴き上がるとみえる▼撤退や縮小のニュースが目立つ日本の産業界では、とんとご無沙汰の復帰話である。それも華のあるモータースポーツの最高峰だ。技術立国の意地を賭けて、また限界に挑んでほしい。

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