HTTP/1.0 200 OK Server: Apache/2 Content-Length: 70349 Content-Type: text/html ETag: "14285a9-19dd-19e47c00" Cache-Control: max-age=1 Expires: Sun, 10 Mar 2013 01:21:07 GMT Date: Sun, 10 Mar 2013 01:21:06 GMT Connection: close 朝日新聞デジタル:天声人語

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 「底魚(そこうお)たちの悲しみ」を書いたのは去年の2月である。大海を泳ぎ回る仲間と違い、海底に棲(す)み着く魚は環境に身を任すしかない。水が汚れれば同じように汚れ、海が死んだら事切れる▼先ごろ福島第一原発の専用港で採れたアイナメから、1キロあたり51万ベクレルの放射性セシウムが出た。基準の5100倍、過去最高の値である。事故現場や周囲に積もった放射性物質は海に至り、食物連鎖の先で口を開ける底魚にたまる。悲しみはいよいよ深い▼宅地や農地の除染は雪に阻まれ、福島県土の7割に及ぶ森林の浄化はめどが立たない。なお15万の県民が避難先で暮らし、古里に戻る望みは薄らいでゆく。山海を汚し、住民を苛(さいな)む放射能のしつこさに比べ、人間の忘れやすさはどうだろう▼全原発の停止を目ざす民主党の方針を覆し、安倍政権は再稼働に前のめりだ。安全より経済成長に重きを置くかのように、政府の審議会から脱原発派が次々と外されている▼最終処分地が定まらない使用済み燃料、放射性廃棄物について、脚本家の倉本聰さんが毎日新聞で語っていた。「ごみを出すことに慣れきり、反省がなくなった……未来というごみ箱に核のごみを捨てているわけです。それでは我々の子孫はたまらない」▼原子力への姿勢は、つまるところ自然や未来への畏怖(いふ)が決めるのかもしれない。きのう東京であった脱原発集会には、以前より少ないが結構な数が参加した。この2年、畏(おそ)れの感度を保てた人々だ。強風が太くする幹もある。

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