HTTP/1.0 200 OK Server: Apache/2 Content-Length: 64185 Content-Type: text/html ETag: "11dfca3-1a02-fff95ec0" Cache-Control: max-age=5 Expires: Tue, 19 Feb 2013 21:21:11 GMT Date: Tue, 19 Feb 2013 21:21:06 GMT Connection: close 朝日新聞デジタル:天声人語

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2013年2月20日(水)付

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 受験シーズンが大詰めになってきた。今年の国公立大の志望者には「安全・地元志向」がより強まっているそうだ。1次試験にあたるセンター試験が難しかったらしく、点数の伸びなかった受験生がやや弱気になっている。そんな分析を、先の本紙記事が伝えていた▼なかでも国語は、200点満点で平均が101・04点と過去最低に沈んだ。その「犯人」と目されるのが、批評家小林秀雄の難解な随想である。没後30年の年に、ひとしきり新聞各紙で話題になった▼筆者も挑戦してみたが、なかなか手ごわい。「鐔(つば)」という題からして凄(すご)みがある。刀の鐔をめぐる一文に、語句説明の「注」が21もつく。これを1問目に「配点50点」でドンと置かれて、焦る気持ちはよくわかる▼小林は、人を酔わせる文句の名人とされる。いたる所で繰り出されるが、たとえば手元の一冊にもこうある。「万人にとっては、時は経つのかも知れないが、私達めいめいは、蟇口(がまぐち)でも落(おと)すような具合に時を紛失する。紛失する上手下手が即(すなわ)ち時そのものだ」(随想「秋」から)▼一方で、絢爛(けんらん)華麗な殺し文句をちりばめるためには論理性に頓着しないところがある。名高い「批評の神様」も受験生には貧乏神だったかもしれない▼蛇足めくが、右の引用文はこう続く。「そして、どうやら上手に失った過去とは、上手に得る未来の事らしい」。分かるような分からぬような。ともあれ過ぎた試験は悔やまず未来を上手につかむよう、受験生にエールを送る。

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