
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 51986 Content-Type: text/html ETag: "ba75f-184d-4d6022c4bc362" Expires: Tue, 19 Feb 2013 00:21:53 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 19 Feb 2013 00:21:53 GMT Connection: close
![]() 米航空大手合併 世界の空を競う新時代の到来(2月19日付・読売社説)10年以上にわたる米航空業界の合従連衡に、大きな区切りがついた。米3強が、アジアなど世界の空を主導する新たな競争時代の到来だ。 航空世界4位のアメリカン航空と11位のUSエアウェイズが今秋に合併することで合意した。1位と2位だった米ユナイテッド航空と米デルタ航空を抜き、世界最大の航空会社になる。 業務効率化や顧客基盤の拡大で国際競争を生き残ろうと、両社の思惑が一致した結果と言える。 2001年の米同時テロ以降、米航空大手は、景気悪化や燃料費高騰、格安航空会社の攻勢などでドミノ倒しのように破綻した。 その後はデルタとノースウエスト航空、ユナイテッドとコンチネンタル航空など、破綻を経た大手間の統合が繰り返された。 今回の合併も「再生の方程式」に活路を見いだす動きだ。 アメリカンは11年秋、コスト削減の遅れなどから、米連邦破産法の適用を申請し、経営破綻した。自力再建が軌道に乗らない苦境が今も続いている。 一方、02年と04年に2度の経営破綻を経験したUSエアは、規模ではアメリカンに劣るものの、最近の経営は比較的順調だった。 米国内偏重からの脱却を狙い、USエアは強固な国際線網を持つアメリカンとの補完関係に期待して合併を図ったのだろう。 今後の焦点は、いかに迅速にコスト削減などの合併効果を発揮できるか、である。 新会社は、成長著しいアジア市場などの攻略を目指す構えだ。米3強が軸になり、世界競争が一段と激化するに違いない。 世界には、共同運航やマイレージ共有などで提携する三つの航空会社連合がある。所属が異なるアメリカンとUSエアの合併は、連合を超えた世界再編の引き金になる可能性も秘めている。 経営規模が小さい全日本空輸と日本航空の国内2社は、危機感を強めなければならない。一層のコスト削減やサービス充実で、競争力を高めてほしい。 ただ、両社が次世代の主力機と位置付けるボーイング787がトラブルで運航停止に追い込まれている。その影響が懸念される。 複雑な電子システムや日米欧にまたがる開発体制が支障となって原因究明は進まず、1か月が経過しても運航のめどが立たない。 長期化すれば、787導入を前提とした両社の経営計画見直しは必至だ。日米当局は協力して原因究明を急いでもらいたい。 (2013年2月19日01時22分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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