
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 51913 Content-Type: text/html ETag: "15c28e-1837-4d5b1a8fe9391" Expires: Thu, 14 Feb 2013 20:21:58 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 14 Feb 2013 20:21:58 GMT Connection: close
![]() レスリング落選 五輪のマットが遠くなった(2月15日付・読売社説)東京都が招致を目指す2020年夏季五輪の実施競技から、レスリングが除外される可能性が大きくなった。 ロンドン五輪で吉田沙保里、伊調馨両選手が五輪3連覇を成し遂げるなど、日本がメダルを量産してきたお家芸だけに、残念な事態である。 国際オリンピック委員会(IOC)理事会が、競技の入れ替えで五輪の活性化を図るため、除外候補の5競技の中から投票によりレスリングを選んだ。 今後、野球・ソフトボールや空手など7競技と残り一つの枠を争わなければならず、“復活当選”するのは難しい状況だ。 レスリングは古代オリンピックでも行われた伝統ある競技だ。1896年に始まった近代五輪では第2回大会を除き、実施されてきた。五輪の歴史に深くかかわってきた競技だけに、投票結果を意外に感じる人は多いだろう。 今回、レスリング以外で除外候補となったのは、近代五種、テコンドー、ホッケー、カヌーだ。IOC理事会は選考の際、競技の普及状況やテレビ中継の視聴者数などを判断材料にしたという。 近代五種とテコンドーが除外の有力候補とされたが、投票権を持つ14人の理事には両競技の関係者が含まれていた。存続に向けたロビー活動にも取り組んだ。 これに対し、14人の理事にレスリング関係者はいなかった。レスリング界には「五輪の根幹のスポーツだから大丈夫」という油断があった。日本のレスリング関係者が投票結果に「寝耳に水」と驚いたのが、それを物語っている。 近年の五輪で、IOCの大勢力である西欧の選手は振るわず、IOCにとって魅力の乏しい競技と判断された可能性もある。 今回の事態はIOCでの日本の発言力低下とも無縁ではあるまい。日本オリンピック委員会(JOC)の竹田恒和会長が現在、IOC委員に名を連ねているが、理事のポストは得ていない。 組織の中核に人材を送り込まなければ、日本の利益を運営に反映させるのは困難だ。正確な情報を入手するのも難しいだろう。 IOCに限らず、各競技団体でも同様だ。スキーのジャンプで、長身の選手ほど長い板が使えるようにルールが変更されるなど、日本には苦い経験が数々ある。 ルールを作ったり直したりする側に回らなければ、与えられたルールを甘んじて受け入れるしかない、というのが現実だ。何もスポーツだけの話ではない。 (2013年2月15日01時20分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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