HTTP/1.0 200 OK Server: Apache/2 Content-Length: 64228 Content-Type: text/html ETag: "8d208c-19dc-79406180" Cache-Control: max-age=2 Expires: Fri, 15 Feb 2013 01:21:08 GMT Date: Fri, 15 Feb 2013 01:21:06 GMT Connection: close 朝日新聞デジタル:天声人語

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2013年2月15日(金)付

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 わが子のように、星にも名前がつく。彗星(すいせい)や小惑星を見つけた人の特権だ。まずは国際機関が仮符号を与え、彗星は本人の名に、小惑星は何なりと発見者が望む名になる。アマ天文家の血が騒ぐわけである▼「存在を主張するかのように太陽の光を反射し、かすかに輝く星たち。それを見つけ、想(おも)いを託した名前を付ける。その小惑星たちが宇宙空間を回り続けるとすれば、これほどのロマンはない」(渡辺和郎『小惑星ハンター』誠文堂新光社)▼あす未明、中層ビル大の小惑星が地球をかすめる。スペインの観測者が見つけて1年、名は仮符号2012DA14のままだ。最接近は日本時間4時24分、静止衛星の軌道のさらに内側を通る。観測史上、この規模では最も際どいニアミスらしい▼命中コースから、地球二つ分それる気まぐれに感謝したい。大は小惑星、小は流星となって消えるちりまで、突入してくる天体は多い。地球は大気に守られ、衝突跡は風化などで消えていくが、それがなければ月と同じあばた面である▼恐竜の絶滅も小惑星の仕業とする説がある。6500万年前に直径10キロ級が衝突、粉じんや煙が太陽を遮り、寒冷化で大型生物が死に絶えるシナリオだ。その点、こんどの訪問者は実に優しい▼それが観光船だったらと夢想する。闇の旅で、地球への接近は佳境である。遠ざかる青い惑星を目に焼きつけ、乗客は命名を競うだろう。しかし下方の世界はご覧の通り。離れるほどに美しい星、というのも悲しい。

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