HTTP/1.1 200 OK Date: Wed, 06 Feb 2013 23:21:54 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞: 至近距離で拳銃を突きつけられ、撃鉄を起こされたら、喧嘩(…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

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 至近距離で拳銃を突きつけられ、撃鉄を起こされたら、喧嘩(けんか)慣れした屈強の男でも身震いする思いだろう。脅しだと思っていても相手は何をするか分からない。まして身を隠しようのない海の上だったら…▼中国海軍のフリゲート艦が先月三十日、東シナ海の公海上で、海上自衛隊の護衛艦「ゆうだち」に射撃管制用レーダーを照射したことを小野寺五典防衛相が明らかにした▼お互いの距離はわずか三キロ。艦艇同士の距離としては目視できるほどの近さだ。それに先立つ十九日には護衛艦搭載のヘリコプターが照射された疑いもある▼照射された側が自衛の措置を取ることが許されるのは国際法上の常識だ。まさに一触即発の危機を回避できたのは、護衛艦の艦長が冷静に対応したからだろう▼レーダー照射に中国の国家意思はどこまで反映されているのか、現場の指揮官の独断だったのか、まずはそれを見極める必要がある。偶発的な衝突から戦争に拡大する。それは歴史の教訓だ。今回の挑発も戦争の引き金になる可能性があった。もうこれ以上、危険な戦争ごっこはやめてもらいたい▼メディアや野党から批判を受けない一党独裁は内部から腐敗してゆく。汚職や格差への民衆の不満を「反日」でそらす。その積み重ねによって中国は自縄自縛に陥っているように思える。日中両国にとってこれほど不幸なことはない。

 

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