HTTP/1.0 200 OK Server: Apache/2 Content-Length: 65126 Content-Type: text/html ETag: "b86b04-1c87-6fcdf880" Cache-Control: max-age=1 Expires: Sat, 26 Jan 2013 20:21:06 GMT Date: Sat, 26 Jan 2013 20:21:05 GMT Connection: close 朝日新聞デジタル:天声人語

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2013年1月27日(日)付

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 畑で野菜を作っていると、土は働き者だとよくわかる。猫の額ほどの借地ながら、夏に冬に多彩に実らせてくれる。ひとくちに野菜畑と言っても季節によってたたずまいは違う。緑の盛んな夏に比べて冬の畑は地味でつつましい▼大根も白菜も、一心に冬日を浴びているように見える。寒い畑でじりじりと育ち、土の滋養をたっぷり取り込んでこそ味わいが増すと、いつか記事で読んだことがある▼白根の長い根深葱(ねぶかねぎ)も冬の畑の光景だ。抜いてきた太いのを親指ほどの長さに切る。表面が黒く焦げるまで網で焼いて、表皮をむく。かつお節としょうゆで舌にのせれば、芯までとろけ出してくる。飯に酒に、しみじみと味は深い▼冬の野菜は寒さを感じてきゅっと身を守り、甘みが増すのだという。だが今季は寒くて縮こまりすぎたのか、高値の報が各地から聞こえてくる。白菜など、産地によっては昨季の倍近い値で鍋好きを悩ませる▼〈寄鍋やたそがれ頃の雪もよひ〉杉田久女。しんしんと雪の降る夕べや、北風が裸木を鳴らしていく夜は、ものの煮える音がごちそうになる。鍋を囲むうれしさは、たぎる音と立ちのぼる湯気。たっぷりの冬野菜なしには始まらない▼筆者の作る畑も、この冬は霜柱の立つ日が多い。素人が言うのも何だが、人事を尽くしてなお天気を頼むしかないのが農業の厳しさだろう。気象図には縦縞(たてじま)が並び、日本海側は荒れた空模様が続いている。雪の深さを案じつつ、寒明けまでの日数(ひかず)を指折りかぞえてみる。

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