HTTP/1.0 200 OK Server: Apache/2 Content-Length: 64694 Content-Type: text/html ETag: "e930e1-1c67-62010400" Cache-Control: max-age=4 Expires: Mon, 14 Jan 2013 02:21:53 GMT Date: Mon, 14 Jan 2013 02:21:49 GMT Connection: close 朝日新聞デジタル:天声人語
話題のキーワード

天声人語

縦書きでじっくり 天声人語ビューアー登場

  • 過去1年分が縦書きで、ページをめくるように簡単にごらんいただけます。
■ビューアーのご利用にあたって
・ご利用には、朝日新聞デジタルの有料会員登録が必要です。
・対応ブラウザーはChrome、Firefox、Safariの最新版と、Internet Explorer9および10です(2013年1月10日時点)。

その他の天声人語深掘りコンテンツ紹介

朝日新聞天声人語・社説
3カ月分まとめて読める!
WEBマガジン「朝日新聞天声人語・社説」
天声人語深堀ファイル
「役立つ」、「使える」天声人語をセレクト!
ベストセラー「天声人語書き写しノート」
書き写すだけで語彙が増え、文章の構成力が身につきます。

2013年1月14日(月)付

印刷用画面を開く

 年を重ねると、月日の流れがどんどん速くなる。楽しい時が駆け足なのは常としても、退屈な時間まで大股である。物の本によれば「心の時計」のせいらしい▼子どもには未知の行事や出来事が次々と訪れ、心の時は細かく刻まれる。だから時間がゆっくり進むように感じる。大人になると胸躍るイベントが減り、加齢で代謝も鈍り、心の時計は緩慢になる。つまり実際の時の流れを速く感じる、というわけだ▼新成人はどんな時を刻んできたのだろう。生を受けた1992年度は、バブル後の不況が鮮明になる時期。ゆったり流れた「子ども時間」は、世に言う「失われた20年」に重なる。その不遇を、彼らは負担増として実感するのかもしれない▼「大人になるということは、歴史と出会うこと。歴史に出会うとは、社会を見いだすことでもある」。そう説くのは、社会学者の佐藤健二さんだ。過去を感じ直し、現在を位置づけ直し、未来を選び直す。自分がどんな歴史に織り込まれているのかを問う営みだという▼20歳の救いは、未来を選び直せることである。衆院選で初の一票を投じた人もいよう。夏の参院選では皆が投票できる。進んで社会と関わり、もの言う大人になってほしい▼失われた歳月を経て、国の借金は1千兆円に迫る。あずかり知らない重荷を背負わせるのは忍びないが、新成人は引き換えに、自らの暮らし向きや国の将来を左右する権利を手にする。その使いよう一つで、「大人時間」はいくらでも密になる。

PR情報

注目コンテンツ

  • ショッピング正月にたるんだ体をぎゅっ!

    最新フィットネスアイテム

  • ブック・アサヒ・コム博士に違和感を抱いた理由

    魔界に送りこまれたルポライター

  • &M大人の楽しみ、モーターサイクル

    40〜60代に再ブームの兆し

  • &w幸せは「1割の不満」のなかに

    重松清×大平一枝 対談

  • 朝日転職情報

  • 就活朝日2014