
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 52103 Content-Type: text/html ETag: "b9967-1852-4d0be72ca714c" Expires: Thu, 13 Dec 2012 22:21:50 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 13 Dec 2012 22:21:50 GMT Connection: close
![]() 尼崎連続変死 角田被告自殺は警察の失態だ(12月14日付・読売社説)犯罪史上、極めて異様な事件の真相解明が難しくなった。事件の中心人物を死亡させたのは、警察の大失態である。 兵庫県尼崎市の連続変死事件で、殺人容疑などで再逮捕されていた 被告は、婚姻や養子縁組を通して姻戚関係となった家庭に乗り込み、服従させて金を巻き上げたとされる。一連の事件で5家族が一家離散に追い込まれ、計6人の遺体が見つかった。 角田被告の供述が、事件の全容を解明するカギだった。死亡による捜査への影響は計り知れない。被害者の1人が「警察は一体、何をしていたのか」と憤ったのも当然である。 角田被告は2か月前、留置担当の警察官に「生きていたくない。どうしたら死ねるのか」と“相談”していた。死亡前日には、接見に訪れた弁護士に遺言めいた言葉も漏らしていたという。 このため、県警は動静を細かく確認し、記録する「特別要注意者」に指定していた。警察庁の通知では、単独居室で24時間体制の対面監視を原則としている。 ところが、これに反して、県警は、角田被告を3人部屋に入れていた。巡回数は通常より増やしていたものの、監視の目が行き届かない時間帯もあった。明らかに県警の手抜かりと言える。 被告は長袖Tシャツを首に巻いて死亡していた。巡回中の警察官が、寝息を立てていないことに気付き、他の警察官を呼んで解錠するまでに11分を要した。 同部屋の2人の脱走などを防ぐためだったというが、この対応にも疑問が残る。 県警は当初、「落ち度はなかった」と強弁したが、後に「ミスがなかったとは言えない」と不手際を認めた。なぜ、自殺を防げなかったのか、徹底検証が必要だ。 警察庁によると、警察の留置場での自殺は毎年、数件起きている。自殺に使用される恐れがあるベルトやネクタイは、留置場内に持ち込めないことになっている。しかし、衣類を使って首をつる事例が後を絶たないという。 2007年には、栃木県さくら市で主婦が殺害された事件の被告が、留置人面会室で首つり自殺するというケースまであった。 全国の警察は、兵庫県警の失態を教訓に、再発防止に全力を挙げてもらいたい。まずは、留置場の監視体制について、総点検することが必要だ。 (2012年12月14日01時31分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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