HTTP/1.0 200 OK Server: Apache/2 Content-Length: 40132 Content-Type: text/html ETag: "c21864-23de-a5cbe840" Cache-Control: max-age=3 Expires: Thu, 29 Nov 2012 22:21:07 GMT Date: Thu, 29 Nov 2012 22:21:04 GMT Connection: close 朝日新聞デジタル:天声人語
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天声人語

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2012年11月30日(金)付

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 こんなに政党が生まれ、かつ消えた月はたぶんない。党員や綱領を欠いた、うたかたの止まり木を政党と呼べばの話だが。「ばか正直解散」で衆院議員が浮草になった、11月の言葉から▼「初めて本格的な政権交代が起こり、今はその実験の途中。政党間に差がないなかで小異を競う状況だと、いったんは多党乱立になる」。評論家の塩田潮(うしお)さんは、そこから二大勢力に結集していくと見る▼いくつかを「卒原発」で束ねた嘉田由紀子滋賀県知事が「びわこ宣言」。「重い責任を感じることなく、経済性だけで原子力政策を推進することは、国家としての品格を失い、地球倫理上も許されない」▼福島市の幼稚園主任、伊藤ちはるさん(40)が、園児を外に出せないつらさを福岡で報告した。「ナシ狩りもだめ、運動会、発表会など、これまでとの変化、変化、変化に、室内でどうするかの工夫、工夫、工夫でした。どうせやるなら楽しくと」▼「自然が許容する範囲でしか生きられないと気づいた」。被災地、宮城県南三陸町の後藤一磨さん(65)は広島大で講演。「文明への過信によって奪われたものがある。その一つが原爆投下。震災も忘れないでほしい」▼総選挙の意義を問われた前の防衛大学校長、五百旗頭真(いおきべまこと)さんは、苦い教訓として満州事変に沸いた世論に言及した。「社会が行き詰まり、もう耐えられないとなった時、新しいものなら何にでも飛びついてしまう傾向が日本にはある。ジリ貧を逃れ、ドカ貧に跳躍する病気です」

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