HTTP/1.1 200 OK Date: Thu, 08 Nov 2012 21:22:38 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞: 黒沢明監督の作品をリメークした「荒野の用心棒」は、クリン…:社説・コラム(TOKYO Web)
東京新聞のニュースサイトです。ナビゲーションリンクをとばして、ページの本文へ移動します。

トップ > 社説・コラム > 筆洗 > 記事

ここから本文

【コラム】

筆洗

 黒沢明監督の作品をリメークした「荒野の用心棒」は、クリント・イーストウッド氏の出世作と呼ばれる。先日、映画館で見た若き早撃ちガンマンは、今と変わらない鋭い眼光をたたえていた▼このハリウッドの重鎮が全米を驚かせたのは八月の共和党大会だった。横に置いた椅子をオバマ大統領に見立て「私もあの就任式の時は期待した一人なんですがねえ…」。一人芝居のような応援演説だった▼民主党支持者が多い芸能界で、大スターを引き入れたのはロムニー陣営の金星のはずだった。ところが、このパフォーマンスは話し方がしどろもどろで、事実誤認も多いと酷評されてしまう▼未来を暗示していたのだろうか。米大統領選でロムニー氏はオバマ大統領に敗れた。ファンとしては書くのをためらうが、「用心棒」になるはずが「疫病神」になってしまったのかもしれない▼巨額の資金を投じた中傷合戦を制したオバマ大統領は、二期目を迎える。「核なき世界」を訴え、就任一年でノーベル平和賞を受賞した理想主義者の顔はだんだんかすんできた▼米政府は危険な新型輸送機オスプレイの配備を強行し、「二〇三〇年代の原発稼働ゼロ」の日本政府の方針にも露骨な内政干渉で骨抜きにした。これでは「主権在米」の国ではないか。日本には、そんな憤りが充満していることを、オバマさんは知るべきである。

 

この記事を印刷する

PR情報





おすすめサイト

ads by adingo