HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 52380 Content-Type: text/html ETag: "ba680-187b-4cdade202544d" Expires: Sun, 04 Nov 2012 22:21:49 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 04 Nov 2012 22:21:49 GMT Connection: close 巨人日本一 プロ野球の面白さを満喫した : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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巨人日本一 プロ野球の面白さを満喫した(11月5日付・読売社説)

 頂上決戦にふさわしい熱戦の連続に、野球の(だい)()味を満喫した人も多いことだろう。

 プロ野球の日本シリーズで、巨人が日本ハムを4勝2敗で下し、3年ぶり22度目の日本一に輝いた。

 ファンとともに、巨人の選手たちを祝福したい。

 打線をつないで先手を取り、豊富な救援投手陣で逃げ切る。似たスタイルのチーム同士の対戦だったと言える。実際、日本シリーズの6試合すべてで、先に点を取ったチームが勝利をものにした。

 巨人は、クライマックスシリーズで3連敗の崖っぷちから勝ち上がった。日本シリーズでは2連勝の後、2連敗を喫したが、相手に傾いた流れを食い止めた。素晴らしい勝負強さだった。

 原辰徳監督は「まだ発展途上。鍛錬を通じて、もっと強くなる」と語った。チームのさらなる進化が楽しみだ。

 日本ハムは、不動のエースだったダルビッシュ有投手が米大リーグに移籍し、シーズン前の下馬評は決して高くなかった。

 しかし、就任1年目の栗山英樹監督の下、ナインが一つにまとまって大きな穴を埋めた。日本シリーズ第6戦で、0―3の劣勢から、いったんは同点に追い付いた粘り強さは見事だった。

 今季、両チームの観客動員の実績は対照的だった。巨人の主催試合の観客数は、昨季より6・9%増えた。チームの快進撃が観客増に結び付いた形だ。

 対して、日本ハムは6・6%減だった。やはり人気選手がチームを去った影響が出たのだろう。

 プロ野球全体の観客数でも、パ・リーグは昨季比2・0%減と苦戦した。セ・リーグも0・02%の微減だった。プロ野球を取り巻く状況は依然、厳しい。

 今季を最後に、小久保裕紀選手(ソフトバンク)、金本知憲選手(阪神)らプロ野球を支えてきた選手がユニホームを脱いだ。

 ファンが今、望んでいるのは、これからのプロ野球を担う若いスター選手の登場だろう。

 来年3月には、第3回ワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が開かれる。日本代表は3連覇を目指す。球界を挙げたバックアップが必要だ。

 日本がWBCで優勝した2006年、09年のペナントレースには「世界一の選手たちを見たい」と多くの人が球場に詰めかけた。

 プロ野球をより盛り上げていくためにも、「侍ジャパン」の活躍に期待したい。

2012年11月5日01時29分  読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。

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