
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 52204 Content-Type: text/html ETag: "ad775-1815-4cd21669f356a" Expires: Sun, 28 Oct 2012 21:21:05 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 28 Oct 2012 21:21:05 GMT Connection: close
![]() 鹿児島3区補選 自民を後押しした政権不信(10月29日付・読売社説)早期の政権交代を目指す安倍自民党に追い風となろう。だが、自民党はこれにおごることなく、臨時国会で建設的な役割 を果たすべきである。 松下忠洋前金融相の死去に伴う衆院鹿児島3区補欠選挙は、自民党元議員の宮路和明氏が民主党の推薦する国民新党新人の野間健氏らを破って当選した。 野田政権初の国政選挙だ。次期衆院選の前哨戦ともなった補選は宮路、野間両氏による事実上の一騎打ちだった。 自民党は公明党の推薦を取り付け、安倍総裁、石破幹事長ら幹部を投入する総力戦を展開した。 鹿児島3区では地元に進出した工場の撤退が明らかになるなど、経済・雇用が深刻な問題だ。自民党はこれを踏まえ、経済再生に取り組む姿勢を強調した。 民主党政権の3年間を問う選挙と位置付け、「政権奪還」への第一歩になるとも訴えた。今回の勝利は、安倍新体制にとって幸先の良いスタートである。 一方、野間氏は、「松下氏の後継」を前面に掲げ、世代交代を訴えた。民主党も与党議席を一つでも失いたくないとして、「公認候補並み」の支援態勢を敷いた。閣僚や党幹部は「政権与党として改革に取り組む」などと訴えた。 支持が広がらなかったのは、政権への不信感があったからだろう。外国人献金問題や過去の暴力団関係者との交際で田中慶秋前法相が辞任したことも、野間氏への逆風となったようだ。 鹿児島3区には、九州電力川内原子力発電所がある。 ただ、宮路、野間両氏とも「国による安全性の担保」を前提に、再稼働を容認する姿勢を示した。共産党候補は「即時原発ゼロ」を訴えたが、有権者には浸透しなかったと言える。 補選敗北を受け、与党内では、「衆院選を行えば惨敗必至だ」として、衆院解散の先送りを求める声が一層強まるだろう。 しかし、いたずらに政権の延命を図って、政治をこれ以上停滞させてはなるまい。 自民党は、年内の衆院解散を求め、政府・与党との対決姿勢を一層強める方針だ。 自民党など野党は、29日に召集される臨時国会で野田首相の所信表明演説のための参院本会議開会さえ認めないという。これは明らかに行き過ぎである。 有権者は、与野党の不毛な対決ではなく、「決められる政治」の実現を望んでいる。自民党は勘違いをしてはならない。 (2012年10月29日01時53分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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