
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 52375 Content-Type: text/html ETag: "7455e-1878-4cd0ce4c6f5dc" Expires: Sat, 27 Oct 2012 22:21:08 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 27 Oct 2012 22:21:08 GMT Connection: close
![]() 読書週間 本との出会いを大切にしたい(10月28日付・読売社説)27日から読書週間が始まった。 今年の標語は「ホントノキズナ」だ。巡り合った本との絆を大切にしたい。秋の休日、書棚に手を伸ばし、かつての愛読書をひもといてみてはどうだろうか。 全国出版協会が主催する今年の「文字・活字文化推進大賞」には、長年にわたり読書の町づくりに取り組んできた福島県大熊町の教育委員会が選ばれた。 この町では、小中学生が東京電力福島第一原発事故後に避難した会津若松市の仮校舎で、朝の10分間読書などを続けている。全国から届いた1万冊以上の書籍が活動の支えだ。子供たちにとって読書は心の糧となるにちがいない。 小説「ナミヤ雑貨店の それまでは大の読書嫌いで母親や先生を困らせたが、姉が持っていた松本清張の推理小説を読み始めたところ、面白くてやめられなくなったそうだ。今や最も人気の高いミステリー作家の原点には、こんな本との出会いがある。 一冊の本が人生に大きな影響を与えることがある。子供たちが読書に親しめる環境を整えたい。 例えば、学校図書館の標準蔵書数を満たす小中学校は、まだ全体の約半数に過ぎない。本が古かったり、傾向が偏っていたりすることも少なくない。学校司書もまだまだ不足している。 自治体は、子供たち一人ひとりがその個性に見合った本と巡り合えるよう魅力ある図書館作りを進めて行く必要があるだろう。 本と出会う場は、多様化しつつある。東京都心に千代田区が開設した日比谷図書文化館は、「復興の歴史」など時々のテーマに応じて博物館さながらの展示を行い、関連する書籍を紹介している。 都内のある大型書店では、店内にカフェを設け、本を自由に読める読書空間を提供している。作家や編集者らを招いてセミナーを毎晩のように開き、文化サロンの役割を果たす小さな書店もある。 一方、電子書籍は一段と普及しそうだ。米国のインターネット通販大手が電子書籍端末を日本でも近く発売するなど、読書スタイルの選択肢も広がっている。読売新聞の世論調査では、3割の人が電子書籍の利用に積極的だった。 電子書籍端末を買った人は、紙の本も買っている、という指摘もある。電子書籍を一つの刺激として受け止め、豊かな活字文化を築いていくべきだろう。 (2012年10月28日01時25分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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