
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 52332 Content-Type: text/html ETag: "10023b-181f-4cca845d8530d" Expires: Tue, 23 Oct 2012 00:21:08 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 23 Oct 2012 00:21:08 GMT Connection: close
![]() 危ない自転車 運転マナー欠如が事故を招く(10月23日付・読売社説)歩行者の間を猛スピードですり抜ける。前を歩く人に向かって、ベルを激しく鳴らす。自転車の危険で無謀な運転が後を絶たない。 自転車の利用者が交通ルールをきちんと守るよう、有効な対策を講じることが急務だ。 自転車がかかわった事故は昨年1年間で約14万件に上った。全交通事故に占める割合は増加傾向にあり、昨年は2割に達した。 自転車と自動車、自転車と歩行者、自転車同士という事故パターンがあるが、増加が著しいのは、自転車が歩行者に衝突する事故だ。昨年は2800件に上り、この10年で1・5倍に増えた。 警察庁によると、歩道での暴走、信号無視、飲酒運転、2人乗り、携帯電話で話をしながらの運転など、自転車側に落ち度のある事故が目立っている。 運転マナーの欠如が事故を誘発していると言えよう。 自転車は手軽な乗り物だが、法令上は軽車両とされ、利用者は道路交通法を守る義務がある。道交法上、自転車は車道走行が原則だ。ただ、幹線道路などで車道走行が危険な場合には、例外として歩道走行が認められている。 歩道では、スピードの出し過ぎはご法度だ。歩行者優先の運転を徹底したい。 全国の警察では昨年10月から、危険運転の摘発強化に乗り出した。間もなく1年になるが、事故は思うように減っていない。 自転車の交通違反には、自動車のように反則金を科す制度が存在せず、摘発されても、注意にとどまるケースがほとんどだ。このため、取り締まりの強化だけでは、危険運転の抑止にはつながりにくいのではないか。 警察庁は今月、有識者会議を設置し、違反者に安全講習を課す制度の検討を始めた。 講習では、自転車が歩行者の脅威となる乗り物であることを教える方針だ。自転車で人をはねて死亡させ、多額の賠償金を請求された事例なども紹介する。自転車の危険性を学ぶ機会になれば、安全運転の意識も高まるだろう。 東京の三鷹市と武蔵野市では、自転車利用者の講習会に参加すれば、駐輪場の利用権を優先的に割り当てる制度を導入した。定員を上回るほどの参加者が集まり、両市内では自転車事故数が実施後に3割減少したという。 講習に参加したいと思わせる、こうした取り組みを参考に、警察と自治体が連携し、危険運転の抑止策を検討してもらいたい。 (2012年10月23日01時21分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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