HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 52481 Content-Type: text/html ETag: "ad66a-187a-4cc1b8db7626c" Expires: Mon, 15 Oct 2012 20:21:45 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 15 Oct 2012 20:21:45 GMT Connection: close 3党幹事長会談 いつまで条件闘争をするのか : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




現在位置は
です

本文です

3党幹事長会談 いつまで条件闘争をするのか(10月16日付・読売社説)

 臨時国会を巡る民主、自民、公明3党の話し合いが難航している。

 一体いつまで党利党略の駆け引きに明け暮れるつもりなのか。

 民主党の輿石幹事長は自民党・石破、公明党・井上の両幹事長との会談で、臨時国会を月末にも開く考えを示した。18日に再度会談した上で、週内にも3党首会談を行うという。

 スローテンポにはあきれるばかりだ。特に、これまで臨時国会の召集を先送りしてきた民主党の責任は重い。野田首相は、臨時国会で、改造内閣の所信を表明しなければならない。

 尖閣諸島を巡る日中対立やエネルギー問題など課題は山積している。与野党議員は国会論戦もせず、職責を果たしていない。

 田中法相の資質をただす必要もある。外国人献金問題を抱える法相には、暴力団との過去の交際も発覚した。法相として不適切であるのは、間違いない。

 民自公3党間で直ちに解決すべき課題の一つは、衆院選の「1票の格差」是正である。

 輿石氏は14日のNHK番組で、小選挙区の「0増5減」先行実施に応じる可能性を示唆した。だが、記者団には「全野党の一致」を条件とする意向も示している。

 民主党が「0増5減」と定数削減の同時実施に固執してきたことで問題がこじれ、是正が遅れている。ここに及んで民主党が新たな条件をつけるようでは、格差是正に本気で取り組む考えがあるのか、疑わざるを得ない。

 赤字国債発行を認める特例公債法案の成立も喫緊の課題だ。

 自公両党は会談で、年内の衆院解散・総選挙を首相が明示するよう求めた。石破氏は、首相が「あまりに不誠実なら党首会談が開かれることはない」とも述べた。

 このまま膠着(こうちゃく)状態が続けば、法案の成立がずれ込み、今年度予算の財源が底をつく。民自公3党は、国民生活に悪影響を及ぼすことのないよう妥協を急ぐべきだ。

 3党がすでに合意している社会保障制度改革国民会議の設置について、自民党は衆院選後への先送りを唱えている。この点でも折り合いをつけてもらいたい。

 参院は先の通常国会で首相問責決議を可決した。これを理由に国会を空転させるのなら、臨時国会を開く意味がない。既成政党への国民の不信感が高まるだけだ。

 与野党は、衆参ねじれ国会の新たなルールとして、問責決議を次の国会にまで引きずらないことで合意すべきである。

2012年10月16日01時29分  読売新聞)
東京本社発行の最終版から掲載しています。

 ピックアップ

トップ
現在位置は
です