
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 52309 Content-Type: text/html ETag: "10011b-1769-4c6872c8bc072" Expires: Sun, 05 Aug 2012 22:21:13 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 05 Aug 2012 22:21:13 GMT Connection: close
![]() 体育活動の事故 安全対策徹底し子供の命守れ(8月6日付・読売社説)学校の体育活動で、子供の命が失われる悲劇が後を絶たない。 文部科学省の有識者会議がまとめた報告書によると、2009年度までの12年間に、体育の授業や部活動の事故で死亡した児童・生徒は470人、重度の障害を負った子も120人を数えた。 こうした事故の件数そのものは減少傾向にある。だが、本来、学校は安全な場であり、子供の生命にかかわる事故が起きることはあってはならない。報告書が改めて、安全対策の再点検を学校現場に求めたのは当然のことだ。 死亡事故の7割以上を占めるのが突然死だ。陸上競技やバスケットボールなどで目立つ。持久走やリレーの練習中に倒れ、心肺停止になる例が報告されている。 突然死した子の2割は心臓疾患などの既往症があった。指導者が注意していれば、事故を防げた可能性がある。教師や保護者、主治医が連携し、子供の健康状態を把握しておくことが重要である。 熱中症対策も忘れてはならない。今年は猛暑で、夏休みの部活動中に生徒が倒れるケースが相次いでいる。水分や塩分の補給、適度な休憩、さらに、猛暑の日は激しい運動を控えるようにするなど、予防措置が欠かせない。 報告書は脳損傷の危険にも言及している。生徒同士が体を接触させる柔道やラグビーなどのスポーツでは、特に危険を伴う。頭部が激しく揺さぶられると、頭蓋骨と脳との間にずれが生じ、静脈が破断することもあるという。 指導者は、必要な医学知識を習得し、生徒に少しでも異変があれば、すぐに医療機関に診断を求めることが大切だ。 今年度から中学の体育で武道が必修化され、全国の学校の64%が柔道を選択した。その多くが秋以降に授業を開始する。女子も対象になる。安全対策に細心の注意が必要である。 部活動中の柔道の死亡・重症事故では、中学1年と高校1年の件数が突出している。受け身を体得していない初心者の事故が多いことを注視したい。 生徒の頭や首を傷つけないよう体育教師に安全最優先の指導法を身に着けさせねばならない。 柔道施設の安全が確保されていない学校が、4月末時点で約800校にも上ったという文科省の調査結果もある。 教育委員会は準備状況を継続的にチェックし、態勢が整わない学校では柔道の授業開始を許さない厳しい姿勢で臨むべきだ。 (2012年8月6日01時22分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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