
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 51518 Content-Type: text/html ETag: "187dfb-17a4-4c5e721329a90" Expires: Sun, 29 Jul 2012 00:21:14 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 29 Jul 2012 00:21:14 GMT Connection: close
![]() 児童虐待 通報を生かす態勢の拡充急げ(7月29日付・読売社説)虐待されている乳幼児を救うには、児童相談所(児相)や地域が協力して、異変を早く発見することが重要だ。 厚生労働省が2011年度に全国の児相で対応した虐待の通報や相談件数をまとめた。前年度を約3500件上回る、5万9862件に達し、過去最多を21年連続で更新した。 要因には、虐待防止に向けて、社会の通報意識が高まっていることもあるだろう。 今月25日、兵庫県で1歳の長女を虐待していた両親が逮捕され、子供は保護された。きっかけは、親子が訪れた店に居合わせた客が女児の顔のあざを不審に思い、警察に知らせたことだった。 こうした行動を、いらぬおせっかいと考えて 問題は、社会の関心の高まりをきちんと生かせるかどうかだ。 併せて公表された10年度の虐待事例の分析によると、51人の子が虐待を受けて死亡し、うち7例は児相が情報をつかんでいた。 最近も、今月9日に埼玉県で5歳男児が母親と内縁の夫に暴行され、死亡している。 児相は虐待を把握しており、一時保護もしたが、虐待の心配が少なくなったとみて、親元に帰していた。結果的には児相の判断ミスと言えよう。教訓を今後の対応に生かさねばならない。 児相が抱える構造的な問題が人員不足である。通報や相談件数はこの10年で2・6倍にもなっているのに、児童福祉司の増員は1・6倍にとどまっている。 初期の通報や相談に対応できる人員をまず確保しなければ、深刻な事案にはなおのこと十分に対応できまい。都道府県や政令市は、職員の配置を見直し、態勢を拡充することが急務だ。 虐待による死亡例の8割が3歳以下に集中している。「望まない妊娠」で子を産んだ若い親が虐待するケースが目立つ。産婦人科など医療機関も連携を深め、虐待の予防に取り組んでもらいたい。 「親権」を盾に児相などの介入を拒む親もいる。 これに対し、児童相談所長などの申し立てがあれば、家庭裁判所が期限付きで親権を停止できる法的制度が今年4月からスタートした。ある程度の時間をおいて、虐待する親の更生を図るものだ。 4〜6月の3か月だけで、児童相談所長から7件の申し立てが出ている。親子関係の再建につなげる方策として活用したい。 (2012年7月29日02時25分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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