HTTP/1.0 200 OK Server: Apache/2 Content-Length: 38806 Content-Type: text/html ETag: "158e6bd-22b7-b2e59800" Cache-Control: max-age=4 Expires: Wed, 25 Jul 2012 03:21:13 GMT Date: Wed, 25 Jul 2012 03:21:09 GMT Connection: close 朝日新聞デジタル:天声人語
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天声人語

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2012年7月25日(水)付

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 新聞人にとって、なるほどなあと思う言葉だ。「私はいつも最初にスポーツ欄を開く。そこには人間が達成したことが記録されている。第一面は人間のしでかした失敗ばかりだ」。米国の政治家で判事だったウォーレン氏が遺(のこ)したと『名言の森』(東京堂出版)にある▼昨日の本紙もしかり。1面を大きく原発事故の調査が占めていた。そのあとスポーツ面を開くと、見事な「達成」の小記事があった。ソフトボールの女子世界選手権で日本が42年ぶりの優勝を果たした。カナダで開かれていたのをうかつにも知らずにいた▼ソフト女子といえば北京五輪の金メダルを思い出す。上野投手の3連投が日本中を熱くした。だがロンドンでは五輪競技から外れた。熱は冷め、聞けば世界選手権の結団、壮行会にはテレビカメラは1台もなかったという▼本紙には載っていないが、共同通信の配信で他紙にあった宇津木監督の優勝の弁がいい。「日本の皆さんにソフトボールは健在だとお伝えしたい」。メディアの移り気がチクリと刺された気にもなる▼4年前、ソフト女子の「金」は1面トップを飾った。その紙面の端っこに、小さく「なでしこは銅逃(のが)す」とある。地味だった花はその後に大ブレークし、現地時間の今日、開会式に先だって初戦に臨む▼五輪はやはり特別な舞台。達成と歓喜はむろん、無念も涙も、本紙でたっぷりお届けしたい。ソフト女子のくじけぬ快挙を讃(たた)えつつ、週末からの一喜一憂に、わくわく、どきどきが高まる。

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