
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 51416 Content-Type: text/html ETag: "ad863-178b-4c4f4eb2de1c0" Expires: Mon, 16 Jul 2012 21:21:16 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 16 Jul 2012 21:21:16 GMT Connection: close
![]() 高校早期卒業 人材発掘のステップとなるか(7月17日付・読売社説)17歳でも高い能力が認められれば、大学に進学できる。そんな「飛び入学」の普及を後押しすることになるだろうか。 文部科学省が高校を2年で卒業可能にする「早期卒業制度」の検討を始める。優れた能力を持つ生徒に早い時期から大学で学べる道を開き、海外留学も促進しようというものだ。 日本が厳しい国際競争を勝ち抜くには、世界に通用する研究者や様々な分野のリーダーの育成が欠かせない。新たな制度を通し、優秀な人材を発掘していこうという狙いは理解できる。 欧米や中国では、大学入学に年齢制限を設けていないのが一般的だ。これに対し、日本の学校教育制度では、「6・3・3制」の計12年の課程を修了することが大学入学の要件だ。原則18歳以上でなければ、大学には進めない。 日本でも多様な進路選択を可能にする柔軟な教育制度を整備することは必要だろう。 現在でも、学校教育制度の例外措置として、大学側が特定の分野で「特に優れた資質を有する」と判断した場合に、17歳の飛び入学を認めている。これを利用した生徒の多くは大学院にまで進み、研究者の道を歩んでいる。 だが、過去15年間で千葉大など六つの大学が約100人を受け入れたにすぎない。「特に優れた資質」の判定が難しいことが普及を妨げる要因の一つとされる。 現在の制度で飛び入学をした場合、中退の扱いで高校卒業の資格を得られないことも、問題点として挙げられている。 実現への課題は多い。 最大の問題は、高校2年での卒業について、どこがどのような基準で認定するかということだ。 ある科目で飛び抜けた才能があれば認めるのか、それとも、各科目で一定水準以上の成績を収めることを条件にするのかで、対象者の範囲や人数も変わってくる。 大学側の選抜方法も工夫しなければならない。従来の入試を高校2年生でも受験できる形にするだけなら、中高一貫教育校に生徒が集まり、受験競争の低年齢化を招くことになるかもしれない。 知識の量を問うだけでなく、発想力や思考力を見極める方法を検討すべきではないか。 米国では、高校に在学しながら大学レベルの授業を受け、進学後に大学の単位として認定される仕組みも定着している。優れた能力を見いだすには、どんな制度が適しているのか。海外の事例も参考に多角的な検討が求められる。 (2012年7月17日01時27分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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