HTTP/1.1 200 OK Date: Sat, 23 Jun 2012 22:21:57 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞: 「政党の存在は、政策を掲げて実現するための手段にすぎない…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

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 「政党の存在は、政策を掲げて実現するための手段にすぎない。その手段については何の未練もない」。これは小沢元民主党代表の言葉だ▼といっても、二〇〇三年夏、党首を務めていた自由党と旧民主党が合流で合意した際の発言である。自由党の消滅には何の感傷もないとの趣旨。今、消費増税法案の採決を前に、小沢さんとその支持勢力が反対を鮮明にし、離党、新党の結成が現実味を増している折も折だが、現民主党に向けた“三行半(みくだりはん)”というわけではない▼ただ、小沢さんにとっては現民主党も政権交代という「目的」のための「手段」にすぎなかったのは確かだろう。当然、奪取した政権も本来は「手段」であって「目的」ではない▼今度のことで、その「手段」さえ捨て、またぞろ新党という「手段」を手にするつもりなのだろうか。思えば、ふた昔前、自民党を離党してこの方、「手段」を得ては捨てるを繰り返してきた小沢さんだ。こうなるともう、それ自体が「目的」、あるいは、それ以外特に「目的」がないようにさえ見えてくる▼もし実現すれば、国政の混乱は避けられまいが、「小沢新党」にはいい面もある。民主党と自民党の違いがはっきりしない上、その民主党内には「小沢党」があってとにかく分かりにくいことこの上ないのが、今の政治状況だ▼少なくとも、それが、幾分すっきりはする。

 

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