
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50818 Content-Type: text/html ETag: "10068e-178c-4c299bcfe29c8" Expires: Sat, 16 Jun 2012 22:57:10 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 16 Jun 2012 22:57:10 GMT Connection: close
![]() 高橋容疑者逮捕 情報提供が逃亡を食い止めた(6月17日付・読売社説)オウム真理教の摘発から17年を経て、捜査は大きな節目を迎えた。 一連の事件で特別手配され、唯一、逃亡を続けていた高橋克也容疑者が逮捕された。 教団中枢の「 事件で夫を失った遺族は、「あれだけの事件を起こして、どういう気持ちで逃げていたのか」と憤りを語った。被害者、遺族に共通する思いだろう。 高橋容疑者への取り調べを通し、警視庁には事件のさらなる解明を求めたい。 昨年末、同じく特別手配されていた平田信被告が出頭した。これをきっかけに、オウム事件への関心が再び高まり、今月初め、情報提供が端緒となって菊地直子容疑者が逮捕された。 菊地容疑者の供述などから、足取りが不明だった高橋容疑者の潜伏先が分かった。 警視庁は防犯カメラの映像、新しい似顔絵、筆跡などを積極的に公開し、情報提供を呼びかけた。2週間足らずの間に寄せられた情報は1700件以上に上った。 逮捕の決め手となったのも、高橋容疑者が漫画喫茶に入るのを見たという人からの通報だった。 一般市民の協力を得る公開捜査が功を奏した形だ。今後の犯罪捜査にも、今回の手法は大いに役立つのではないか。 特に、防犯カメラの効果は大きかった。金融機関の窓口で多額の現金を引き出す姿をとらえた映像は、高橋容疑者の人相や体形がはっきり分かるものだった。 防犯カメラの設置を巡っては、プライバシー侵害との声もある。だが、今回の逮捕は、犯罪捜査の強力な武器になることを改めて実証したと言えよう。 ここに至るまでの捜査は大きな教訓を残した。 警察が教団の強制捜査に乗り出したのは、1995年の地下鉄サリン事件直後だった。それ以前に教団は、坂本堤弁護士一家殺害事件、松本サリン事件などを引き起こしていたが、警察は決定的な証拠をつかめなかった。 捜査が後手に回ったことが、教団の暴走を止められなかった最大の要因である。 高橋容疑者の逮捕で、オウム捜査は終結に向かうだろう。凶悪なテロ集団を二度とはびこらせないためには、これまでの捜査を徹底検証することが何より重要だ。 (2012年6月17日01時48分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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