
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50858 Content-Type: text/html ETag: "219a42-17c0-4c12f7f5cf2ad" Expires: Wed, 30 May 2012 00:21:16 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 30 May 2012 00:21:16 GMT Connection: close
![]() エジプト情勢 イスラム伸長で進む「二極化」(5月30日付・読売社説)エジプトでイスラム主義勢力が伸長している。安定したエジプト新体制を築けるかどうかは、中東全体の民主化の行方も左右するだろう。 エジプト大統領選は、第1回投票で決着せず、6月中旬、決選投票が行われることになった。 決選投票に臨むのは、得票率約25%で1位となったイスラム主義組織「ムスリム同胞団」のモルシ候補と、約24%で2位のシャフィク元首相である。 イスラム主義の候補とムバラク前政権で頭角を現した軍出身の世俗派政治家が対決する構図だ。 ムスリム同胞団はじめイスラム主義勢力は、昨年11月から今年1月まで行われた下院選で、全体の7割超の議席を取り、その台頭を強く印象付けた。 今回の大統領選でも、4割を超す票を獲得して、「ポスト・ムバラク」時代の政治の主役であることを示したと言える。 立候補の名乗りが遅れたモルシ氏は、先行していたイスラム主義候補の票を取り込み1位を確保した。共倒れを避けようとする同胞団の組織力も働いたのだろう。 シャフィク氏がモルシ氏とほぼ肩を並べたのは、公約で治安回復を強調したことが大きい。急速なイスラム主義台頭に警戒する有権者を引きつけた面もある。 選挙戦は過熱しそうだ。国論が「イスラム主義」と「世俗主義」という二極に分裂することが、懸念される。 早くもシャフィク氏の選挙事務所が放火される騒ぎが起きた。 今週末には、ムバラク前大統領への1審判決も予定されている。前大統領は、反体制デモ参加者への発砲命令が罪に問われ、死刑を求刑されており、その判決は、選挙戦にも影響を与えよう。 イスラム主義の台頭を念頭に、米国政府は「ポスト・ムバラク」をにらみ、同胞団とのパイプ作りに乗り出した。 エジプトの変化は避けられないが、クリントン国務長官が指摘したように、それが、女性や宗教少数派の権利の後退につながるようなことがあってはなるまい。 決選投票で大統領が決まれば、軍最高評議会による暫定統治は終わり、民政に移行する予定だ。 だが、二極化がさらに進めば、そのシナリオ通りにいくのかどうか不透明感も増そう。最大の問題は、実権を握る軍の出方だ。 大国エジプトが、中東・北アフリカ地域の安定と民主化の進展を (2012年5月30日01時40分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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