
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50575 Content-Type: text/html ETag: "15c1bf-178d-4c106f30f359c" Expires: Sun, 27 May 2012 22:21:13 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 27 May 2012 22:21:13 GMT Connection: close
![]() 海底資源開発 政府主導で戦略を構築せよ(5月28日付・読売社説)日本の排他的経済水域(EEZ)内には豊富な海底資源が眠っている。 政府主導で積極的に開発に取り組み、有効利用を図る必要があろう。 政府は、中長期的な海洋政策の指針である「海洋基本計画」の見直しに着手した。年度内には新たな計画を策定する方針だ。 首相と全閣僚で構成される総合海洋政策本部が司令塔だ。資源問題を始め、離島対策や環境保護など、様々な課題に戦略的に取り組んでもらいたい。 中でも期待されるのが「燃える氷」と呼ばれるメタンハイドレートなどの資源開発である。メタンハイドレートは海底に分布し、天然ガスを豊富に含んでいる。 原子力発電の将来が不透明さを増す中、多様なエネルギー源を確保する上で、自前の天然ガス調達量を増やす意義は大きい。 政府は、2月から3月にかけ、愛知県から三重県にまたがる太平洋側の沖合で掘削作業を行った。1000メートルの深海底から200〜300メートル掘り進め、メタンハイドレート層の存在を確認した。 この海域だけで、日本の液化天然ガス(LNG)年間輸入量の10年分以上に相当する天然ガスがあると試算されている。 掘削作業に続き、来年1月には海底のメタンハイドレートから天然ガスを取り出す、世界初の産出試験が始まる。将来の生産を見据え、必要な機材の開発も進めなければならない。 一方、銅や亜鉛、レアメタルなどを含む「海底熱水鉱床」も資源として有望とされる。政府は沖縄近海と伊豆・小笠原両諸島周辺の2か所で探査を進めている。 メタンハイドレートと熱水鉱床の試掘や調査を踏まえ、政府はそれぞれの商業生産の可否を2018年度をメドに最終判断するとしている。海底資源を活用する道が開けることを期待したい。 太平洋沖の約31万平方キロ・メートルの海底が新たに日本の大陸棚として認められたことも、海洋資源開発にとっては好材料だ。大陸棚の積極的な活用を新計画に明確に位置づけるべきである。 海底資源開発を安定的に進めるには一定のルールが必要だ。 1月の改正鉱業法施行で、政府主導で海底の石油や天然ガスの鉱区候補地を指定し、開発業者の選定ができるようになった。 改正鉱業法は、政府が外国船などによる違法な資源探査を規制することも可能とした。海上保安庁の取り締まり体制を、当然、強化しなければならない。 (2012年5月28日01時17分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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