HTTP/1.1 200 OK Date: Sat, 19 May 2012 02:21:55 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞: 以前、ある住宅会社のテレビCMに、こんなコピーが使われて…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

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 以前、ある住宅会社のテレビCMに、こんなコピーが使われていた。<大物を育てるには天井を高くするとよい>▼その真偽は知らぬが、どんな才能であれ、狭い空間よりは、広い場所を与えられる方が可能性を伸ばしやすいのは確かだろう。その伝でいけば、プロスポーツの領域も相当“大物”が育ちやすい状況になってきた▼野球なら米メジャー、サッカーでいえば欧州各国の一部リーグで活躍する選手は当今、珍しくない。サッカーの宮市亮、野球の田沢純一両選手のように国内プロを経ず直接、海外で勝負するプレーヤーさえいる▼世は、グローバル化の時代。無論、負の側面もあるが、プラス面もあり、スポーツに限らず広く文化の分野で、いわば“天井”が高くなったのは、その一つかと思う。作家でも、村上春樹さんのように新刊翻訳が海外主要書店に並ぶようなケースが出てきた▼運動選手であれ作家であれ、活躍の舞台、即(すなわ)ち、市場が「日本」に限られるのと、最初から「世界」に開かれているのとでは、おのずと芽を出す才能の育ち方にも違いは出てくるはず。つまり“大物”出現の可能性が高まってきているとは言えまいか▼以上は、世界の扉をこじ開けたある先人の「記念日」に際し、考えたこと。ボクサーの故白井義男さんが日本人初の世界チャンピオンとなってから今日でちょうど六十年になる。

 

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