HTTP/1.1 200 OK Date: Sun, 13 May 2012 20:22:31 GMT Server: Apache/2 Accept-Ranges: bytes Content-Type: text/html Connection: close Age: 0 東京新聞: 一九七〇年代前半ごろ、「仮面ライダースナック」というお菓…:社説・コラム(TOKYO Web)
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【コラム】

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 一九七〇年代前半ごろ、「仮面ライダースナック」というお菓子が、爆発的に売れた▼大ヒットの要因は味でなく、おまけのカード。子どもたちは新しいカードの入手、多種を揃(そろ)えるのに夢中になり、競って買った。果てはカードだけ抜き取って、お菓子は捨ててしまう現象まで起き、社会問題になったものだ▼携帯電話ゲームの運営会社六社が、有料のアイテムを次々集める通称「コンプガチャ」なる仕掛けの廃止を表明した。消費者庁から「射幸心をあおる」と違法の可能性を指摘され、先回りして自主規制したらしい▼利用者は一回数百円程度でアイテムを購入する。対戦で有利な希少アイテムがほしいが、種類は選べず、何が手に入るか分からないため、次々買うことになる。さらに、希少アイテムを一定の組み合わせで揃えると、一層希少なアイテムが手に入る仕組み。月何十万円と使う子もいるとなれば、やはり規制は必要であろう▼ずっと“誘惑”の手は込んでいるが、買ってみないと何が出てくるか分からない興奮と、種類を揃えたくなる心理を、同時に刺激するという点ではライダーカードとも通じる。だから、今の子らが夢中になるのは「昔の子ども」にも理解できる▼むしろ驚くのは、「はまる」利用者には大人も多いということだ。あのころ、ライダーカードに夢中な大人なんていなかったのだが…。

 

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