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5月11日付 よみうり寸評

 ギリシャの古代遺跡に並ぶ巫女(みこ)姿の美女――この映像を見ると、〈五輪近し〉の思いがわいてくる◆7月27日に開幕するロンドン五輪の聖火の採火式が10日、オリンピック発祥の地・ギリシャのオリンピアで行われた。巫女たちが凹面鏡で日光を集めて採火、その火がトーチに移された◆4年に1度、おなじみの光景だ。聖火リレーは18日に英国に入り、開会式のロンドンを目指し英国内を巡る。メーンスタジアムの聖火台への点火は開会式のハイライトだ。が、この伝統の起こりは古代五輪ではない◆1936年のベルリン五輪が最初。「古代と現代をオリンピックの火で結ぶ」聖火リレーをディーム組織委会長が提案、IOC(国際五輪委)が賛成して誕生した◆このリレー、ヒトラー政権下のことでナチスの陰謀説もある。第2次世界大戦でドイツ軍がこのコースを南下、進撃したからだが、ディーム会長の企画は、はるか以前から練られていた事実がある◆その方を信じたい。聖火リレーは誕生して76年。喜寿も近い。

2012年5月11日13時44分  読売新聞)

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