HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48628 Content-Type: text/html ETag: "fe270-1309-4bf9363098ef1" Expires: Wed, 09 May 2012 22:22:34 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 09 May 2012 22:22:34 GMT Connection: close 5月9日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




現在位置は
です

本文です

5月9日付 よみうり寸評

 〈王女として木に登り、女王として木から下りてきた唯一の女性〉――英国のエリザベス女王のこと◆父ジョージ6世逝去の報に接したとき、当時は王女で夫君エディンバラ公とともにケニアに外遊中、巨大な木の上に建てられた小屋で野生動物を撮影していた。で、冒頭の評が生まれた◆近刊の「女王、エリザベスの治世」(小林章夫・角川書店)で読んだ。アフリカから急ぎ帰国、ロンドン・ヒースロー空港にはチャーチル首相らが新女王を出迎えたことはよく知られているが、木の登り下りの評には英国らしいユーモアを感じる◆そのエリザベス女王の在位60周年祝賀行事に出席のため、天皇、皇后両陛下が16日から5日間の日程で英国を公式訪問される◆女王の戴冠(たいかん)式は即位翌年の1953年に行われ、当時皇太子だった天皇陛下が参列された。「若く」「19歳の」「青年」と紹介されることの多かったこの旅は陛下初の海外体験でもあった◆今回は手術後で日程は短いが、往時を懐かしむよい旅になるようお祈りする。

2012年5月9日14時00分  読売新聞)

 ピックアップ

トップ
現在位置は
です