HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48691 Content-Type: text/html ETag: "f5a5b-12ff-4bf0616e79248" Expires: Wed, 02 May 2012 20:21:58 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 02 May 2012 20:21:58 GMT Connection: close 5月2日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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5月2日付 よみうり寸評

 〈行ってらっしゃい。最後の朝と知ってたら伝えたきこともっとありしを 高槻市 大野恭子〉◆4月30日の読売歌壇の一首だ。同じ日の紙面が「高速バス激突7人死亡」と群馬の関越道のツアーバス事故を大きく報じている◆無論、偶然だが、元気で家を出て(かえ)らぬ人になった夫を詠んだ妻の歌に合わせて惨事の被害者、遺族を思うとたまらない。何でこんな目に遭わなければならないのか。やりきれない不条理に、人ごととは思えない。悲しみとともに怒りがわいてくる◆国土交通省は貸し切りバスの運転手1人が1日に運転できる時間(9時間)や距離(670キロ)を見直す。夜間に交代なしでこんな1人運転は過酷だ◆これについては、2010年に総務省が「運転者の健康面などに配慮していない」と指摘し改定を勧告していた。大惨事で初めて見直す遅さが残念だ◆旅行会社と貸し切りバス会社がかかわりあって高速バスの格安ツアーが急速に増えた。格安が安全をおろそかにしていないか。厳重な点検を望む。

2012年5月2日13時26分  読売新聞)

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