HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49218 Content-Type: text/html ETag: "f4fda-13c2-4be83ae6cf890" Expires: Thu, 26 Apr 2012 02:21:51 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 26 Apr 2012 02:21:51 GMT Connection: close 4月26日付 編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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4月26日付 編集手帳

 人々、面々…と書くときに使う繰り返しの符号、“々”を「踊り字」という。踊りの所作が繰り返しの多いことに由来するのか、名前の来歴は寡聞にして知らない◆衆院が恥ずべき違憲状態にあるというのに、「1票の格差」是正に意欲の感じられない与党・民主党を見ていると、踊り字の熟語がいくつか浮かんでくる◆複雑すぎてまとまる展望のない是正案を、見るからに“厭々(いやいや)”“渋々”提示するのみで、野党との会議(各党協議会)は“延々”踊りつづけてきた。違法状態を解消する単純明快な0増5減案ならば自民党とも折り合えるのに、そうしないのはなぜだろう◆早期の総選挙は不利と見て、わざと違憲状態を放置し、解散しにくい状況をつくっている――と、勘ぐられても仕方がない。政権の座に“恋々”とし、その維持に“汲々(きゅうきゅう)”としているのだとすれば情けない限りである◆〈(おご)る平家は久しからず〉をもじった江戸の地口に、〈踊る平気は久しからず〉とある。前に進むと見せかけて、じつは進む気のないムーンウオークを平気で踊っていると、民主党も「久しからず」がひとごとではなくなる。

2012年4月26日01時51分  読売新聞)

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