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4月23日付 編集手帳

 「人を笑わすんくらい簡単やろ」。うどん打ち職人である頑固おやじが、コメディアン志望の息子に説く。「うまいうどん食わせたら一発や。うまいもん食うたら、おまえかて笑うやろ」。讃岐うどんへの愛情に満ちた映画『UDON』の見せ場だ◆では、うどんを食べさせずに、どう笑わせるか。香川県がネット上で公開中の観光PR動画は、その答えの一つかもしれない◆県出身のイケメン俳優、要潤(かなめじゅん)さんが副知事役で登場し、架空の記者会見で「うどん県に改名いたします」と宣言する。その後の波紋を描きつつ、観光名所を紹介していく筋立てだ。ズルルと麺をかきこむ要さんの表情がいい◆目を向けてもらうには、自治体もこれぐらいの大胆さが必要だ。注目されれば、郷土への誇りも育まれる。近県も刺激されたのだろう。広島県は〈おしい! 広島県〉というスローガンを掲げた動画を公開する。高知県は〈リョーマの休日〉と名付けた観光キャンペーンを始めた◆「もう1杯」の声が届いたのか。香川県はきょうの夕方、〈うどん県〉の続編となる動画を披露する。お味やいかに。ごくりと喉が鳴る。

2012年4月23日01時14分  読売新聞)

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