HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49197 Content-Type: text/html ETag: "ad6f4-1311-4bdba46ade3cc" Expires: Mon, 16 Apr 2012 03:21:20 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 16 Apr 2012 03:21:20 GMT Connection: close 4月16日付 編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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4月16日付 編集手帳

 漫画、チャンバラ、てんぷく、脱線といえば、中高年の方なら続く言葉は一つ。今どきは、ネプチューン、森三中、我が家あたりだろうか。お笑い<トリオ>である◆ケンカする2人を1人がなだめる。かと思えば、別の2人が結託し、1人を攻めたてる。ボケと突っ込みの直線的な攻守が漫才コンビの笑いのツボだとすれば、トリオの妙味は協調と敵対、疎外と妥協、様々な感情が交差する複雑な人間模様にある◆個人やカップルが基本単位の接客業で最近3人客が増えているという。もっともこちらは、舞台上の過激な関係ではなく、緩やかな連帯感がたぐり寄せた三角形のようだ。1人は寂しい、2人だと気詰まり、だから3人――。かかわりを求める震災後の空気を映しているような気もする◆居酒屋チェーン「かまどか」は、月間来店客の約半分を占める3人組に注目し、専用プランを提供する。プリンスホテルも、年明け以降、3人客に対応する客室の大規模な改装を行った◆濃密な交流を避けるデジタル世代はサービス業に「おひとりさま需要」を生んだ。さて<トリオ消費>は新たな救世主となるか。

2012年4月16日01時34分  読売新聞)

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