HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48842 Content-Type: text/html ETag: "f1fd2-1301-4bce73add5d09" Expires: Fri, 06 Apr 2012 01:21:50 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Fri, 06 Apr 2012 01:21:50 GMT Connection: close 4月5日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




現在位置は
です

本文です

4月5日付 よみうり寸評

 また〈白河越え〉はならなかった。高校野球の東北勢が優勝旗を運べなかった話。〈白河の関〉は東山道で下野から陸奥に入る関所◆〈都をば(かすみ)とともに立ちしかど秋風ぞ吹く白河の関〉。能因法師の秀歌で知られるが、野球ファンには、もっぱら高校野球の優勝旗が越えられない関所だ◆それは夏の大会も春のセンバツも同じこと。東北勢はこれまで今回を含めて春3回、夏6回の通算9回、決勝に進んだが、いずれも優勝を逸している。4日閉幕した今大会の決勝は大阪桐蔭(大阪)7―3光星学院(青森)だった◆東北勢が最初に決勝に進出したのは何と大正4年(1915年)夏の第1回全国中等学校野球大会で、京都二中2―1秋田中。以来97年にもなる◆思えば東北勢の全国制覇は〈悲願〉の表現がおかしくない。東日本大震災から1年の今大会は4校の東北勢が出場した。光星学院は昨夏に続く連続の準優勝だった◆残念だったが、十分に被災地を元気づけたし、笑顔も届けた。夏に今度こその健闘を期待する。

2012年4月5日13時46分  読売新聞)

 ピックアップ

トップ
現在位置は
です