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3月31日付 よみうり寸評

 伊豆諸島の青ヶ島(東京都)は、面積約6平方キロ、人口180人弱の小さな島。島全体が二重式火山で、内輪山の山麓には、蒸気を噴出する噴気孔が無数にある◆島言葉でこの穴を「ひんぎゃ」と呼ぶ。語源は「火の(きわ)」。20年前、ひんぎゃの熱を利用した村営のサウナ風呂がオープンした。今では多い月には島民ら延べ200人が訪れる憩いの場となっている◆内輪山は、多くの島民の命を奪った天明年間(江戸時代)の大噴火で形作られた。この地熱サウナは、島に生きる人々に向けた自然からのささやかな贈り物のようにも見える◆地熱資源に恵まれている火山列島・日本。資源量は2347万キロ・ワットと試算され、米国、インドネシアに続く世界3位だ◆ただ、その8割は、開発が規制される国立・国定公園内にある。地熱による発電量は54万キロ・ワットで、国内総発電量の0・2%にすぎない◆環境省が今月、自然への影響を抑える技術の導入などを条件に、規制緩和に着手した。英知を集め、豊富な地熱を生かせればと思う。

2012年3月31日13時46分  読売新聞)

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