HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49088 Content-Type: text/html ETag: "6a71-130e-4bc4665036373" Expires: Wed, 28 Mar 2012 21:21:50 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Wed, 28 Mar 2012 21:21:50 GMT Connection: close 3月28日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




現在位置は
です

本文です

3月28日付 よみうり寸評

 「だますつもりはなかった」――それを繰り返し主張しにきた。AIJ投資顧問の浅川和彦社長にはそんな印象だけが強く残った◆巨額な年金資金を消失させたことが露見してから初めて公の場に姿を見せた27日の衆院財務金融委員会。参考人としての招致だが、ウソをつけば偽証に問われる証人喚問にすべきだった◆そんな思いも強い。損失の実態を隠して、水増しで虚偽の運用報告書を顧客に示したことを認めながら「だますつもりはなかった」は通らない。顧客にすれば「だまし」そのもの、詐欺そのものだ◆「取り戻せる自信があった」には唖然(あぜん)。多くの顧客の貴重な年金を消失させながら、AIJは多額の報酬を取得、自身は年収7000万円で恥じない◆鉄面皮とはこのことか。今、AIJに対する強制調査の容疑は金融商品取引法違反(契約に関する偽計)で罰則は最高でも懲役3年。日本の金融犯罪に対する罰則は軽すぎないか◆AIJの被害者は刑法の詐欺罪(懲役10年以下)適用が当然だろうと考えている。

2012年3月28日13時53分  読売新聞)

 ピックアップ

トップ
現在位置は
です