HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48751 Content-Type: text/html ETag: "8b7a-134c-4bc50016017ee" Expires: Thu, 29 Mar 2012 02:22:19 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Thu, 29 Mar 2012 02:22:19 GMT Connection: close 3月29日付 編集手帳 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




現在位置は
です

本文です

3月29日付 編集手帳

 耳慣れない言葉に戸惑うのは、オヤジ世代から上と相場が決まっている。第一生命保険「サラリーマン川柳」の旧作にある〈ナタ・デ・ココどこを切るのと聞くオヤジ〉や、〈デジカメのエサはなんだと孫に聞く〉はいい例だろう◆かつては当方も、こうした川柳をハハハと笑う側にいたのだが、知らぬ間に笑われる側に席を移動していたようである。「高校教科書に『キャラ弁』登場」という見出しを見て、一瞬、どういう方言かしら…と考えた◆同憂のお仲間に書き添えれば、食材で動物の顔などをデザインした弁当である◆身近な話題で生徒の興味を引こうと、教科書会社が知恵を絞った結果だろう。新しい英語の教科書には「キャラ弁」のほかに、メールの「顔文字」も日本の文化として紹介されている。「迷惑メールを自動的に消去してくれる携帯電話が欲しいです」という例文もあるそうで、高校時代が往時茫々(ぼうぼう)のアナログ派にとっては頼もしいような、さびしいような、隔世の感がある◆〈キャラ弁の活用形を聞くオヤジ〉。応募してみようかとも思ったが、運良く入選したらしたで悲しかろう。ボツ。

2012年3月29日01時21分  読売新聞)

 ピックアップ

トップ
現在位置は
です