
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50715 Content-Type: text/html ETag: "a5cd7-1785-4bc27efbe1875" Expires: Mon, 26 Mar 2012 23:21:11 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 26 Mar 2012 23:21:11 GMT Connection: close
![]() 東電全原発停止 信頼回復にタガを締め直せ(3月27日付・読売社説)東京電力の柏崎刈羽原子力発電所6号機(新潟県)が定期検査に入り、東電の原発すべてが運転を停止した。 検査を終えた原発を再稼働できないまま猛暑の夏を迎えると、東電管内は最大13%の電力不足に陥る見込みだ。 発電機の増設など緊急対策も追いつかず、企業と家庭は大幅な節電を求められるだろう。 原発の代わりに運転する火力発電所の燃料費は、東電だけで年8000億円増え、その影響で電気料金の値上げも避けがたい。 突然の停電など不測の事態を防ぐため、安全を確認できた原発の再稼働が必要だ。東電は再稼働や値上げ、節電について、誠実に理解を求めなければならない。 ところが、肝心の東電が不手際を連発し、国民の不評をかっているのは問題である。 東電が、柏崎刈羽原発で行ったストレステスト(耐性検査)の報告書は、計239か所もミスがあり、枝野経済産業相を「けた違いにひどい」とあきれさせた。 緊張感を欠いていないか。安全操業の能力に疑念が生じ、再稼働への地元の理解も得にくくなる。東電は、再発防止を徹底することが不可欠だ。 値上げに関する不誠実な対応も東電への不信を増幅させた。 東電は4月1日から、工場やオフィスなど大口の電気料金について平均17%の値上げを開始する。本来、1年ごとの契約更新日までは安い旧料金が適用される。 しかし東電は、「現在の契約期間にかかわらず、4月1日以降は新しい電気料金」という通知を契約者に送り、値上げを先送りできる選択肢を明示しなかった。 これを経産相が今月21日に強く批判するや、東電の西沢俊夫社長は「言葉足らずだった」と陳謝した。だが、契約者の反発や苦情は今月上旬から東電に寄せられていた。対応の遅れは否めない。 一般の民間企業とは違う、独占企業の「おごり」が垣間見える。東電は猛省すべきだ。 東電と原子力損害賠償支援機構は、今後10年の経営戦略である総合特別事業計画の策定に向け、最終調整を進めている。 事故収束と損害賠償、電力供給の責務を果たすため、東電の収益強化や組織改革の方策を示す。 原発の再稼働と家庭向けを含めた料金値上げが、その前提として盛り込まれる。事業計画も、国民の理解が得られないと「絵に描いたモチ」となろう。東電はそのことを肝に銘じるべきである。 (2012年3月27日01時32分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
![]() ![]() ![]() |
![]() |
今週のPICK UPPR
![]() ![]() ![]()
![]() ![]() ![]() |
![]() |
▲この画面の上へ |
会社案内|
サイトポリシー|
個人情報|
著作権|
リンクポリシー|
お問い合わせ| YOMIURI ONLINE広告ガイド| 新聞広告ガイド| 気流・時事川柳(東京本社版)への投稿| 見出し、記事、写真の無断転載を禁じます Copyright © The Yomiuri Shimbun. |