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3月24日付 よみうり寸評

 街角や交通機関の案内板には、日英韓中の4か国語表示が増えている。先日乗った電車の〈優先席〉もそうだった◆英語では〈プライオリティー・シート〉。ハングルは残念ながら読めないが、中国語は漢字だから分かる。〈博愛座〉とあった。なかなか味わい深いネーミングである◆されど本来、高齢者や妊婦など譲るべき人に譲るのは特定の席に限る話ではない。横浜市営地下鉄がそうした考えで2003年から〈全席優先席〉と表示してきたのは、まことに正論だった◆ところが今夏から〈最優先席〉が登場するという(23日付朝刊・横浜支局発『列島細見』)。現状はどの席も譲ってもらいにくい、と高齢者に不評だったとか。正論を通すのも難しい◆譲る側も、譲りやすい状況設定があった方が行動しやすい面もあろう。しかしそれなら、スッキリと一部を〈優先席〉にする方がいいのでは◆今のところ横浜市営地下鉄に中国語表記はないようだが、〈最優先席〉を訳すと〈超博愛座〉だろうか。通じるといいのだが。

2012年3月24日13時37分  読売新聞)

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