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3月17日付 よみうり寸評

 〈寝る前に星空が見えたが、夜が明けて一面雪化粧であれば、雪が降るのを見ていなくても夜中に降ったことが分かる〉さいたま地裁で12日に開かれた木嶋佳苗被告(37)の裁判員裁判で、検察側が読み上げた論告の一節だ◆被告が男性3人を殺害した直接的な証拠はない。しかし、練炭などの間接証拠に照らせば、被告の犯行であることは間違いない、と検察は身近な情景を引き合いに主張した◆例えが適切かどうかはさておき、難解な法律用語が飛び交った一昔前の法廷と比べると隔世の感。裁判員制度がもたらした大きな変化だ◆ただ、裁判は様変わりしても、間接証拠の評価が極めて難しいことに変わりはない。検察が示した証拠で立証は尽くされたのか。裁判員はつぶさに精査しなくてはならない◆検察は死刑を求刑した。弁護側は殺害を全面否定し、13日に結審。双方、「社会常識に照らし、判断を」と訴えた。判決言い渡しは4月13日。裁判員の在任期間は最長の100日に及ぶ◆その負担、重圧は、いかばかりか。

2012年3月17日13時42分  読売新聞)

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