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３月１３日付 よみうり寸評公務員のマラソンランナー・川内優輝選手がロンドン五輪で走るのを見たかったというファンは多い◆が、代表選考から外れても、ご本人はファンよりもさばさばしている。「選考は公正だった」と潔い。代表は逸したが、この１年、不振の男子マラソンを刺激し続けた功績は大きかった◆昨年１２月の福岡国際で日本人トップの３位。有力候補になりながら「このタイムでは世界で戦えない」と、自ら“追試”を選択した。その追試に当たる２月の東京マラソンで１４位と敗れ、川内選手のロンドンは終わった◆最終選考を待たずに本人が判断したあたりが潔い。毎回議論を呼ぶマラソンの代表選考が今回は順当、波乱なしに見えるのはこの潔さによるとも言える◆川内選手が公務員ランナーなら、藤原新選手は脱実業団の無職ランナーだ。川内選手の活躍に刺激されたというその藤原選手らロンドン五輪の男女マラソン代表６人が１２日、決まった◆全員が五輪初出場。前回北京は男女ともメダル０。フレッシュな力に期待する。 （2012年3月13日13時52分 読売新聞）
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