HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49162 Content-Type: text/html ETag: "c406b-141b-4bb0471deaa26" Expires: Mon, 12 Mar 2012 21:21:52 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Mon, 12 Mar 2012 21:21:52 GMT Connection: close 3月12日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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3月12日付 よみうり寸評

 (うさぎ)追いしかの山小鮒(こぶな)釣りしかの川……。この歌〈(ふる)(さと)〉は「私の好きな唱歌」といったアンケートで1位になることが多い◆山はあおき故郷 水は清き故郷。歌詞は平凡だが、それだけ普遍的で、だれもの故郷をイメージしやすい。これが唱歌の代表格とされる人気の理由のようだ◆東日本大震災からこの1年、各地でよく歌われた。どちらかといえば山あいの地を思わせる歌詞だが、海沿いの被災地でも歌われるのは普遍性の力だろう。ことに故郷を離れざるを得なかった人々には「雨に風につけても思い()ずる故郷」なのだ◆無論「いつの日にか帰らん」の思いは強いだろうが、1年たってもそれを果たせない人が多い。瓦礫(がれき)の山、放射能の不安……◆復興、帰郷を妨げる障害が多すぎる。本紙の被災者アンケートだと、福島県内外に避難した人のうち、避難前に暮らしていた地域に戻りたいと考える人は57%◆今回も半数は超えたが、この割合はアンケート実施の度に減り続けているのが残念だ。故郷復興を急ごう。

2012年3月12日13時47分  読売新聞)

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