HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 49263 Content-Type: text/html ETag: "f2e59-1338-4ba77950726f6" Expires: Tue, 06 Mar 2012 02:21:20 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 06 Mar 2012 02:21:20 GMT Connection: close 3月5日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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3月5日付 よみうり寸評

 〈山が動いた〉―そうなるといい。きっとそうなる。東日本大震災が残した膨大な瓦礫(がれき)の山のことだ◆そうでなければ、だれもが〈絆〉の大切さを唱えたのは何だったのかということになる。〈おお絆君は瓦礫に弱いんだ〉と時事川柳に揶揄(やゆ)されたままでは絆も名が廃る。山は動くだろう◆と切望するが、現実はなお厳しい。震災発生から1年になろうというのに、今も最終処分まで終えた瓦礫は全体の5・6%にとどまる。これは被災地の復興を妨げ、復興が進んでいないことを象徴する数字でもある◆本紙の全国世論調査に「岩手、宮城両県の瓦礫の処理を自分が住む都道府県で引き受けるべきだと思うか」という設問がある◆「政府が人体に影響がないとする範囲内の放射線量なら引き受けるべきだ」とする答えが75%、「影響がないとする範囲内でも引き受けるべきでない」は16%◆広域処理の進まないのが不思議な数字だ。野田首相は4日、被災地以外の自治体が受け入れる場合の財政支援を表明した。山よ動け!

2012年3月5日13時44分  読売新聞)

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