
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50715 Content-Type: text/html ETag: "b9611-178f-4ba58fd9a35fa" Expires: Sun, 04 Mar 2012 02:21:15 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sun, 04 Mar 2012 02:21:15 GMT Connection: close
![]() ピーチ就航 「格安」に欠かせない翼の安全(3月4日付・読売社説)世界で急成長する格安航空会社(LCC)が、日本でも本格化する。安全確保を最優先に、格安航空の広がりを経済の活性化につなげたい。 全日本空輸などが出資する国内初のLCC、ピーチ・アビエーションが、関西国際空港と福岡、札幌間で運航を開始した。 今夏には、日本航空系のジェットスター・ジャパン、全日空系のエアアジア・ジャパンが成田空港を拠点に相次いで就航する。海外勢10社が乗り入れる国内格安市場の競争は一段と激化しよう。 LCCの特徴は、運航経費を徹底的に節約して低運賃を実現する経営手法にある。空港での待機時間を短縮し、飛行機の稼働率を上げる。機内食や映画など乗客向けサービスはすべて有料だ。 その代わり運賃は大手航空会社の半値以下に抑え、新幹線や長距離バスに対抗する戦略である。 日本では、「空の旅なら、高料金と行き届いたサービスが当たり前」とする風潮が強かった。航空会社は、世界一高い運賃に安住して乗客に負担を強いてきた。 こうした構造にLCCが変革を迫っている。これまで飛行機を利用しなかった若者層など新たな需要を掘り起こせば、航空業界に活力をもたらすだろう。 小回りの利くLCCの航空網が地方に拡大すれば、地方空港の活性化や地域振興にもつながる。 ただし、安さを優先するあまり整備や運航など安全面をおろそかにしてはならない。安全対策に万全を期し、無事故を続けることが何より重要である。 欧米では、LCCに参入した大手航空会社が経営に口を出し過ぎて失敗した例が少なくない。 日本では、その教訓を生かし、大手とはひと味違う経営の独自性を発揮してもらいたい。 格安運賃で日本人客を奪い合うばかりでは成長は見込めない。 海外路線を拡充し、旅行熱が旺盛なアジアの中間層を取り込む必要がある。政府が目指す観光立国にも貢献しよう。 LCCの定着には、航空行政や空港の後押しも欠かせない。 国土交通省は、乗客が乗った状態で給油を認めるなど運航面の規制緩和に乗り出し、成田空港は専用ターミナルの建設を検討するなど環境整備が進んではいる。それでも、まだ十分ではない。 海外と比べて着陸料は突出して高く、国内線では燃料税も課される。日系LCCの国際競争力を高めるには、日本固有のコストを大幅に引き下げるべきである。 (2012年3月4日01時14分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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