HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 48767 Content-Type: text/html ETag: "f50ae-12cc-4ba4f4108bf76" Expires: Sat, 03 Mar 2012 23:22:21 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Sat, 03 Mar 2012 23:22:21 GMT Connection: close 3月3日付 よみうり寸評 : 社説・コラム : YOMIURI ONLINE(読売新聞)




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3月3日付 よみうり寸評

 西田敏行さんが歌う「もしもピアノが弾けたなら」が大ヒットしたのは1981年。誰もがレコードで歌謡曲を楽しんだ時代だった◆あれから30年余。今もこの曲が親しまれている理由の一つは、多くの人がピアノへの憧れを抱き続けているからかもしれない◆少子化の影響や電子ピアノの台頭もあって、国内のピアノ販売台数は下降線をたどっていたが、昨年、17年ぶりに増加に転じたという。東日本大震災で壊れたピアノを買い替える動きが進んだことが要因のようだ◆わが子が成長し、いつしか家の中で弾き手がいなくなったピアノを、被災地の学校へ贈る取り組みも広がる◆北海道釧路市の歯科医師、林田定昭さんは、かつて娘たちが愛用していたグランドピアノを岩手県内の中学校に寄贈した。高知市在住のシンガー・ソングライター、しまむらかずおさんら有志は、福島、宮城両県の小学校などに計10台を届けた◆家族の様々な思い出が詰まったピアノ。その音色は、東北の子供たちの心を温かく包むことだろう。

2012年3月3日13時37分  読売新聞)

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