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3月1日付 よみうり寸評

 「控えめだが、正しい方向への第一歩だ」とクリントン米国務長官。今回の「米朝合意」は、それ以上でもそれ以下でもない◆ウラン濃縮、長距離ミサイル発射、核実験の一時停止、IAEA(国際原子力機関)の査察受け入れは「正しい方向」だろうが、何しろ北朝鮮には合意を再三ほごにしてきた過去がある◆今回の合意は2月23、24日に北京で行われた協議の結果を29日、両国同時に発表したものだが、時事川柳には、早くも〈米びつが寂しくなると核を見せ〉と北朝鮮を揶揄(やゆ)する投句があった◆米側は24万トンの栄養食を支援するが、追加の可能性も調整するという。〈むずかる子にもう一匙(ひとさじ)飯をやる〉はごね得を表現した朝鮮半島のことわざだ◆相変わらずの食糧要求は発足間もない金正恩体制が求心力を高めるための事情もあろう。ごね得は願い下げだが、〈石臼も底の抜ける日あり〉というのもある◆永久に変わらぬものはないということ。まゆにつばをつけつつも拉致問題を含め正しい方向への進展を望もう。

2012年3月1日13時51分  読売新聞)

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