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2月29日付 よみうり寸評

 〈泥縄的〉――歯に(きぬ)着せず、官邸の対応をこう断じた。福島原発事故に関する独立検証委員会(民間事故調)の報告書のこと◆「首相がそんな細かいことを聞くのは、どうなのかとゾッとした」などの証言もあるが、「ゾッと」はそれだけでない。政府の初動対応始め危機管理についての報告すべてにゾッとする◆昨年3月15日に対策統合本部ができるまで菅首相に原子力災害時のマニュアルや関連法制の事務的説明は一度もなかった。首相秘書官らが慌ただしく六法全書をめくる図は実にお寒い◆東電や保安院への不信感が首相の現場への介入につながった。東電の原発からの撤退申し出を退け、東電へ乗り込み対策統合本部を設置したなど、報告書は菅氏の行動力を評価もしている◆菅氏の個性が正負両面に出たのは確かだ。が、「想定外」と言い続けた東電は今回の民間事故調の聴取に応じていない。官僚ともども大災害に対するマニュアルの想定不備を反省すべきだ◆あす、あの大災害が再度襲来したら、心もとない。

2012年2月29日13時34分  読売新聞)

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