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冷え込む閏日(うるうび)は、春の到来を1日遅らせるいたずらっ子のようだ。7月には閏秒もあり、今年は平年より1日と1秒長い。長い余韻を引く2月の言葉から▼ローザンヌ国際バレエコンクールで優勝した菅井円加(まどか)さん(17)がねだったのは、母賀子(よしこ)さん(48)の手料理だった。娘にバレエを勧めたその人は「親はドアを開くだけ。あとは本人が道を選択して最後に『よかった』と思ってくれれば」▼郵便不正事件で無罪の村木厚子さん。国が払った賠償金の約3千万円を、刑務所を出た知的障害者を支援する社会福祉法人に寄付する。「お金が欲しくて提訴したのではない。税金は最も光が当たりにくい人々のために」と▼土下座ブームらしい。漫画「どげせん」を企画した板垣恵介さんは、土下座は相手を追い詰める「暴力」だと言う。被災地の東電社長がいい例だが、「土下座しなきゃならない状況は大抵、土下座では解決できません」▼〈首都直下型地震、4年以内に70%〉の報道に、木造が密集する荒川区の西川太一郎区長が語った。「多くは『嫌だなあ』と思っただけかもしれないが、『何かしなければ』と思った人もいるはず。その割合が無事な数を決める」▼「森は海の恋人」の運動で知られる宮城県気仙沼市のカキ漁師、畠山重篤(しげあつ)さん(68)は「三陸で暮らす養殖業者は壊滅する宿命を背負っている」と話す。それでも続けるのは「この海が好きだからです。魚がとれるからだけではなく、空気とか風景とか、潮の香りだとか」。