
HTTP/1.0 200 OK Server: Apache Content-Length: 50302 Content-Type: text/html ETag: "1467b-179b-4b9f45c83327a" Expires: Tue, 28 Feb 2012 00:21:45 GMT Cache-Control: max-age=0, no-cache Pragma: no-cache Date: Tue, 28 Feb 2012 00:21:45 GMT Connection: close
![]() G20声明 欧州は自前の安全網拡充急げ(2月28日付・読売社説)欧州危機の封じ込めには、欧州の一層の自助努力が不可欠だ。 日米と新興国が厳しい注文を突き付けたと言えよう。 日米欧と中国、ブラジルなどが参加したメキシコでの主要20か国・地域(G20)の財務相・中央銀行総裁会議は、共同声明を採択して閉幕した。 焦点は、信用不安拡大に備えた国際通貨基金(IMF)の資金基盤増強策だったが、決着は4月の財務相会合に先送りされた。 声明は、ユーロ圏が3月中に自ら支援能力を「再評価」することが「G20の重要な判断材料になる」と指摘した。IMFの融資枠拡大に先立ち、欧州に自前の安全網拡充を迫った意味は大きい。 信用不安国に対するユーロ圏の緊急融資枠は現在、欧州金融安定基金(EFSF)と、7月に発足させる欧州安定メカニズム(ESM)を合わせて5000億ユーロ(約55兆円)にとどまる。 欧州では、これらの融資枠を拡大する案が浮上しているものの、具体化は難航している。追加負担を懸念するドイツが慎重で、独仏両国と、ギリシャなど被支援国との対立も影を落としている。 欧州連合(EU)は3月初めに首脳会議を開く。融資枠拡大などG20を納得させる追加策を打ち出せるのか。結束が問われる。 IMFは、5000億ドル(約40兆円)の融資枠拡大を検討し、日米や中国などに資金拠出の協力を呼びかけている。 日中両国は前向きに検討中だが、米国は支援の枠組みと資金拠出に慎重姿勢を続ける。財政難の中、米議会の承認が得られる見通しがたたず、中国などの発言力増大も警戒しているためだ。 欧州はIMF支援を追い風に、危機を乗り切りたいのが本音だろう。それには自助努力で追加措置に踏み出すことだ。 EUなどが先週、震源地ギリシャへの第2次支援策を決めたことで、ギリシャが債務不履行(デフォルト)に陥る事態は回避されそうだが、信用不安はくすぶる。 共同声明が、「経済の下振れリスクは高い」と警鐘を鳴らしたのは当然だろう。 声明は、イラン情勢の緊迫化や世界的な金融緩和に伴って原油価格が1バレル=100ドル超に急騰していることも、世界経済の新たな懸念材料として警戒を表明した。 原油高は、本格的な景気回復が遅れる日本にとっても重荷だ。 G20は引き続き、価格の監視を強化するとともに、産油国に安定供給を求める必要がある。 (2012年2月28日01時11分 読売新聞)
![]() 東京本社発行の最終版から掲載しています。
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